広島でカメラを趣味にしたいとぼんやりと思ってはいるけれど、楽しみ方がイマイチわからない、どんなカメラ・レンズがいいの?とお悩みの方へ、この記事ではそのお悩みを一気に解決!
特に近年では「エモい写真」と言われるような、どこか懐かしく雰囲気のある作品が人気です。
ここ広島県にはそんな『エモ写』にぴったりの撮影スポットがありますよ!
ノスタルジックで雰囲気のあるエモ写を撮るには、やはり撮影スポットと撮影機材(カメラやレンズ)選びが大切。
写真を趣味にしたい、もしくはすでに楽しんでおられる方にむけて、記事前半ではおすすめ撮影スポットを、後半ではカメラやレンズなどの撮影機材をたっぷりとご紹介していきますのでお楽しみに!
エモい写真にぴったり!広島おすすめ撮影スポット
鞆の浦
広島県福山市にある「鞆の浦」は、古くから港町として栄え、中世から近世のノスタルジックな街並みを今でも残す地域として有名です。
文化庁が認定する「日本遺産」にも登録され、「崖の上のポニョ」をはじめとする様々な作品のモデルにもなっています。
週末には旧式の「ボンネットバス」が運行され、福山駅から鞆の浦にかけての名所をレトロな車窓から楽しむ事ができますよ。(車内の撮影だけでも絵になります。予約不要/貸切可能。▶詳しくはこちら)
また鞆の浦のシンボルとも言える常夜燈のそばにはこれまた可愛らしい旧式ポストが設置されており、こちらも良い撮影スポットとなっています。
何気なく街並みを撮影するだけでも随分絵になる場所です。
ぜひ旅行気分で散策を楽しんでみてください!
尾道
広島県の南東部にある「尾道」も、陸路・海運ともに交易の要所を担う場所として中世から栄えた地域です。
山と海に挟まれたエリアにはぎっしりと家々が立ち並び、近年では猫やアートの街として市民・行政両レベルで街の再構築が進んでいます。
レトロおしゃれな建物や小物が街の至る所にみられるので、街全体が写真スポットとして散策・撮影を楽しめますよ。
毎年10月には尾道水道~尾道三山にかけて、様々な寺院の参道や境内をぼんぼりで照らす「尾道灯りまつり」が開催されており、その光景も非常に神秘的でフォトジェニックです!
尾道水道沿い遊歩道の夕暮れも格別。
時間帯も考慮に入れつついろいろと散策してみてくださいね!
横川
JR広島駅から西に二駅、かつては広島城の「城下町玄関口」として賑わったエリアが「横川」です。
広島で初めて鉄道のガード下に商店街ができたのもこの横川が初。
「人が集まる街」として、現在も5つの商店街が軒を連ねます。
特にレトロ感漂うのは「くろすろーど商店街」や「星のみち商店街」近辺。
通りや路地の雰囲気もさることながら、若きアートティストが集うアトリエなどもあるため、壁面なども非常に芸術色豊かで楽しめます。
商店街でのお買い物を兼ねてカメラと一緒に散策してみてください。
銀山町周辺
広島市内中心部に程近い銀山町周辺は、新旧が雑多に混在する面白いエリア。
周囲には高いビルが立ち並ぶ一方で、味のある建物や風景が歩くごとに現れるというワクワク感のある地域です。
何とも言えない世界観が続きます…
すぐそばには京橋川が流れ、休憩を兼ねて撮影を楽しむこともできます。
のんびりお散歩フォトには最適のエリアです。
ちなみに、バス通りを挟んで北側のエリア(幟町近辺)も、雑居ビルが並ぶ雰囲気の良い地域です。
世界平和記念聖堂は外観も内部も美しいため、時間が許せばぜひお立ち寄りください。
エモい写真が撮れるおすすめカメラをご紹介!
味のあるエモい写真を撮るためには、カメラなど機材そのものも大切!
以下ではエモ写撮影にぴったりなおすすめカメラやレンズを作例とともに紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・Contax aria (フィルム一眼レフカメラ)
軽量、小型で持ち歩きにぴったりなアリア。
小さなボディながら機能豊富な優れ物で、有名な写真家も多く使っている人気のカメラです。
シャッタースピードの設定可能範囲も広く、バルブ開放撮影(星空など)や多重露光撮影もできるので多彩な表現が可能。
深みのある描写が得意で、自分でも思いもよらないワンショットが撮れる楽しみがあります。
•Contax T2 (ATフィルムカメラ)
オートフォーカス可能な便利なフィルムカメラ。レンズの取り外しはできませんが、その分より気軽な取り回しが可能で、旅行などにもうってつけです。
上記のアリア同様、ややコントラストの効いたコッテリとした質感で撮影できます。
・LOMO LC-A (フィルムカメラ)
ロモはロシア製のコンパクトフィルムカメラ(写真左)です。
生産ラインが安定しておらず品質にばらつきがあり、「露出やピントが乱れやすい」という特徴があります。
しかしそれが逆に「味」として支持され、【トイカメラ】として今なお多くの国で人気となっているカメラです。
※「シャッター幕が開かない」という不具合が多いので、中古品を手に取る際にはチェックをお忘れなく!
・ピンホールカメラ (フィルムカメラ)
チャレンジングな方はピンホールカメラもおすすめ(前項の冒頭写真右側のカメラ)。
ピンホールカメラの構造は至ってシンプルで、真っ暗な箱の中に1点の小さく綺麗な丸い穴を開け、その反対側にフィルムを置くというだけです。
穴は何かで塞いでおき、シャッターを切りたいときに「その蓋をしばらく取って奥のフィルムに露光させる」という方法で撮影をします。(35㎜フィルムを使う場合はその巻き上げ機構が必要です。)
撮影にはややコツが必要(露光時間やブレ抑え等)なので一筋縄ではいきませんが、出来上がりがどうなっているかとてもわくわくします。
自作キットが安価に販売されているのでぜひ試してみてください。
(このカメラも自身で組み立てたものです。)
・使い捨てカメラ(フィルムカメラ)
「写ルンです」に代表される使い捨てフィルムカメラも、エモ写が撮れるカメラとして近年若者を中心に人気が高まっています。
こちらも露光やピントが安定しないことがむしろアンニュイかつノスタルジックな雰囲気を醸し出すため、何気ない日常も素敵な思い出として残すことができます。
フレアやゴーストが楽しめる「オールドレンズ+デジタル一眼レフカメラ」の組み合わせもおすすめ!
近年では「一般的なデジタル一眼レフカメラのボディに、昔のフィルムカメラのレンズ(オールドレンズ)をつけて撮影する」という手法が人気となっています。
その1番の理由はやはり「エモさ」。
ひと昔前までは「失敗」として嫌がられていた「フレア」や「ゴースト」など、不規則な光が被写体に被ってしまう状態―― これが最近では「味わい」として好まれる傾向が強まっており、それらが出やすいオールドレンズが人気となっているというわけです。
また描写自体も、ノスタルジックな柔らかさの中にピンと輪郭を感じさせ、とても印象的な一枚が撮影可能です。
ボディとレンズの接続部分は「マウント」と呼ばれ、メーカーやレンズごとに決まったサイズがありますが、アダプターを使えばメーカーに関わらず様々なレンズが使用可能ですので楽しみは無限大です!
以下では入手しやすいおすすめレンズとその描写をご紹介しますのでぜひご参考まで!
(※ボディは全てsony α7iiiを使っています)
・PENTAX Super Takumar 55mm F1.8(M42マウント)
絞りを開けて逆光で撮影すると印象的なフレアやゴーストを楽しめるレンズです。
元々販売数が多く、全体的に価格もリーズナブルなので良い中古品を手に取りやすいのが嬉しいところです。
(ゴーストを出さなくてもとてもきれいな描写です。)
・SMC PENTAX 55mm F1.8 (Kマウント)
泡のようなボケ感が面白いレンズです。独特のシャワーの様なゴーストが現れるのも特徴的。
またレンズを絞るとボケが六角形に変化します。(角度が変わると全体的に赤味が増します)
1万円以下で良品が入手できるのも魅力!
オールドレンズ撮影の初歩としてもおすすめのレンズです。
・パンケーキレンズ(使い捨てレンズ使用)
パンケーキレンズとは、パンケーキのようにレンズ長が短く平たい薄型のレンズの総称です。
なかでも特にエモさを強調できるのは、前述の「使い捨てカメラ」などのレンズを使って作られた簡易の薄型のレンズ。(安価なのもうれしいところ。)
ピントを細かく合わせることができないので主に風景撮影などに向きますが、こちらも全体的に少し鈍い描画で、デジタルカメラでありながらフィルムカメラの雰囲気を出せる面白いレンズです。
(ちなみに、使い捨てカメラのレンズを外し、マウントキャップに穴を開けてこのレンズを自作することも可能です。入手できない時はお試しを!)。
まとめ
レトロでノスタルジックな雰囲気を出せる撮影スポットや撮影機材をご紹介してきました。
ここでは割愛しましたが、撮影は同じ場所、同じ機材でも、時間帯によって大きく雰囲気が変わります。
明るい時間帯だけでなく、朝方やマジックアワー、夜間など、様々な条件でぜひ撮影を楽しんでみてください。また一風違った写真が撮れるはずです。
お互い撮影楽しんでいきましょう!
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